平成17年06月28日(火)
シナリオ通りの展開
アイビーダイワ(JQ・3587)



 シナリオ通りの展開になってきているが、相場としては、まだ緒についたばかりである。正直に云って、ようやく市場の関心が集まってきたところで、材料的には暗中模索の状態。それだけに、今後、どこまで化けるか想像がつかないと云っても過言ではない。したがって、ここで再度、追撃買い方針で強気方針の維持で対処。

 とにかく、6月2回の株主総会で、中島、伊藤両社長の退任と、野田耕介新社長と中村新取締役に、クロスビーからの新役員就任が決定する。同時に、役員人事の刷新による新経営体制と新規事業展開の構想が、東証、大証に提出される予定。25、26日は休日のため、27日の月曜日になれば100%「管理ポスト」から「正常ポスト」に復帰すると見られる。となれば、大手ファンドが大挙して買い出動してこよう。というのは、クロスビー・グループ18社をはじめ大手ファンドが買い意向だが、管理ポストでは、ファンドは買えないため、正常ポスト復帰待ちというところのようです。さらに、野田新社長をはじめ、クロスビー社から新取締役予定の「ロバート ジョン リチャード オーエン(現クロスビー会長)」、「サイモン フライ(現クロスビー最高経営責任者)」は、すべて野村證券出身者。このほか、最近の超新興企業の大物社長も野村證券出身のほか、超多額納税者なども絡んでいる模様ということから、思惑人気が日増しに高まりつつある。加えて、西の強力仕手群のN、H筋など連合軍が参画してきている。

 一方、クロスビー社では、従来の英語版のホームページに加えて、日本語版も立ち上げて大攻勢をかけてきた。いかに、クロスビーが同社を「極東の拠点」として重要視しているかが分かろうというものだ。

 クロスビーの2004年度の売上高は5519万7000ドル(約60億円)、営業損益は4428万3000ドル(約48億円)、税引後損益は3873万9000ドル(約42億円)、1株当たりの損益は15.33セント(約16.6円)、総資産は5578万7000ドル(約60億円)と業容は急拡大中で、株式もロンドン証券取引所に上場(コード CSB LN)しているだけに、これまでの、あまり信用できない第3者割当て増資などで、値ザヤ稼ぎをする向きとは内容が違う。

 クロスビーに入った玉は、一般の市場には殆んど出回まわらないという。今月中にも、新株予約権は転換して、クロスビー・グループ18社を中心にした連合軍の間で、大戦略が展開する構想が進められている模様である。

 クロスビー社は、同社を極東の拠点にして、不動産投資を中心に、投資銀行業務、資産管理業務を行う計画という。関係筋の間では、6月24日の総会後からが本格的な相場のスタートと見ている。したがって、それまでは悪目買い一貫。スタート・ラインの株価がいくらになるかが注目点ということになる。





著者紹介
藤田久典
 現在、某新聞社編集長を経て、現在フリーライターとして活躍、人脈とその幅広い見識において多くの方から慕われており、現在は第一線で新聞社に連日多くの記事を送り込む現役バリバリの人物。特に証券会社のトップクラスに多くの人脈、財界にもルートがあるため、特ダネ、スクープ記事はもってこいであり、毎週水曜日に特別寄稿をいただけるようになった。ゴルフはシングル、プロ級であり、業界では誰も勝てないという実力の持ち主。なお、現場の仕事の関係で藤田久典はペンネームとなる。

 


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