シナリオ通りの展開になってきているが、相場としては、まだ緒についたばかりである。正直に云って、ようやく市場の関心が集まってきたところで、材料的には暗中模索の状態。それだけに、今後、どこまで化けるか想像がつかないと云っても過言ではない。したがって、ここで再度、追撃買い方針で強気方針の維持で対処。
とにかく、6月2回の株主総会で、中島、伊藤両社長の退任と、野田耕介新社長と中村新取締役に、クロスビーからの新役員就任が決定する。同時に、役員人事の刷新による新経営体制と新規事業展開の構想が、東証、大証に提出される予定。25、26日は休日のため、27日の月曜日になれば100%「管理ポスト」から「正常ポスト」に復帰すると見られる。となれば、大手ファンドが大挙して買い出動してこよう。というのは、クロスビー・グループ18社をはじめ大手ファンドが買い意向だが、管理ポストでは、ファンドは買えないため、正常ポスト復帰待ちというところのようです。さらに、野田新社長をはじめ、クロスビー社から新取締役予定の「ロバート ジョン リチャード オーエン(現クロスビー会長)」、「サイモン フライ(現クロスビー最高経営責任者)」は、すべて野村證券出身者。このほか、最近の超新興企業の大物社長も野村證券出身のほか、超多額納税者なども絡んでいる模様ということから、思惑人気が日増しに高まりつつある。加えて、西の強力仕手群のN、H筋など連合軍が参画してきている。
一方、クロスビー社では、従来の英語版のホームページに加えて、日本語版も立ち上げて大攻勢をかけてきた。いかに、クロスビーが同社を「極東の拠点」として重要視しているかが分かろうというものだ。
クロスビーの2004年度の売上高は5519万7000ドル(約60億円)、営業損益は4428万3000ドル(約48億円)、税引後損益は3873万9000ドル(約42億円)、1株当たりの損益は15.33セント(約16.6円)、総資産は5578万7000ドル(約60億円)と業容は急拡大中で、株式もロンドン証券取引所に上場(コード CSB LN)しているだけに、これまでの、あまり信用できない第3者割当て増資などで、値ザヤ稼ぎをする向きとは内容が違う。
クロスビーに入った玉は、一般の市場には殆んど出回まわらないという。今月中にも、新株予約権は転換して、クロスビー・グループ18社を中心にした連合軍の間で、大戦略が展開する構想が進められている模様である。
クロスビー社は、同社を極東の拠点にして、不動産投資を中心に、投資銀行業務、資産管理業務を行う計画という。関係筋の間では、6月24日の総会後からが本格的な相場のスタートと見ている。したがって、それまでは悪目買い一貫。スタート・ラインの株価がいくらになるかが注目点ということになる。
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